CDでーた本誌と連動! アーティスト連載 書き下ろし&撮り下ろしの本誌連動連載。本誌といっしょにお楽しみください!

ANCHANG

ANCHANG ANCHANGPROFILE

あんちゃん●4/28、愛媛県出身。SEX MACHINEGUNSのvo&Gとして、 8年メジャーデビュー。06年、バンドとしての活動を一時休止。07年1月にソロシングル「コブラツイスト」、2月にはソロアルバム『Memphis』を発表。同年10月より第5期SEX MACHINEGUNS始動。今年、デビュー10周年を記念して、3月にベストアルバム『BEST TRACKS the past and the future』、DVD「ヴィデオSEX Special BEST CLIPS」をリリース。今秋にはニューアルバムも。10/11(土)川崎CLUB CITTA'から全国ツアー。詳細はHPで。

#18:ANCHANGの対談形式ネット連載 コブラさん コブラ純太

●お知らせ

8/1UP予定しておりました第18回ですが、イベリコ・モジャ・マルムスティーン(G)脱退(詳細はSEX MACHINEGUNSオフィシャルHPをご参照ください)のため、掲載を見送らせていただくこととなりました。読者の皆様には深くお詫び致します。

なお、今後の更新に関しては、しばらくお待ちください。

SEX MACHINEGUNS・ANCHANGの対談形式ネット連載。ソロシングル「コブラツイスト」にちなんで、さまざまなジャンルのゲストに“コブラツイスト”(最も有名なプロレス技の一つ。別名・アバラ折り。アントニオ猪木の得意技)をかけてしまおうという無謀なこの企画。しかもそれをムービーで公開しちゃいます!

今回は、JUN SKY WALKER(S)の森 純太との対談のもようをお届け!


――デビュー20周年を記念して再結成をしたJUN SKY WALKER(S)の森 純太さんがゲストに。
ANCHANG 今日は、いろいろと先輩の話を聞かないと。
――(笑)純太さんはご存知でした? SEX MACHINEGUNSは。
森 純太 もちろん。バンド名にSEXつけるって、よっぽど度胸あるか、バカしかいない(笑)。
――(笑)(セックス)ピストルズが好きだからみたいですよ。
森 純太 ピストルを上回るマシンガン。
ANCHANG 的なノリがあって。ただヘビーメタルも好きだったんで。ちょうど、メガデスが「アナーキー・イン・ザ・U.K.」のカバーをやってて、イメージはこれだろうみたいな。
森 純太 パンクをやってるスラッシュみたいな感じで。
 
――ジュンスカは今年デビュー20周年で、マシンガンズもデビュー10周年なんですよ。
ANCHANG 10年ほどやらさせていただいてます。今、第5期とか勝手なこと言ってて、それこそディープ・パープルのマネなんですけど。で、バンドをやろうというか、音楽をやろうと思ったきっかけとか教えてもらえますか?
森 純太 僕とか、宮田(和弥)とか、小林(雅之)が行っていた学校っていうのは、中学生から寮生活をする学校なんですよ。僕は、親元・九州の大分県を小学校卒業してすぐ離れて、中学から寮生活をしてて。高校3年までつながってる学校で、いろんな先輩がいるわけ。ユーミンしか聴かない先輩の部屋があったり、それこそ、ディープ・パープル派の部屋、レッド・ツェッペリン派の部屋があって。プログレしか聴かない先輩がいて、ハードロックでも、シン・リジィとか、ちょっとB級な方を好んで聴いてる人がいて、キャロルとか、ツッパリの音楽ばっか聴いてる先輩とかもいて。僕は中学の間でほとんどの音楽を網羅することができたんです。
ANCHANG 当時はまだなんでも派だったんですか?
森 純太 その時に、大好きでやりたいなとか、これは別にいいとか、いろんな選択ができて。そっから、バンドやりたいっていうより、ギターの音が好きで。女にモテたいとかじゃなくて、音が好きなの。で、中学3年の時にエレキギターを買ったんです。やっぱり音を出してると、結局自分でジューダス(プリースト)とか合わせて弾いてるのもいいけど、どうせだったら生でバンドやってみたいなってことで、ビートルズしか知らない小林が入って、もともとベースの伊藤(毅)っていうのがいたんですけど、(キング)クリムゾンでもなんでも弾けるヤツだったんで、3人で音楽室で音を出してる時に、宮田和弥が歌を歌いだした。だから、いつの間にかって感じなんですよ。
ANCHANG なんか、美しい展開ですね。始めようってわけではなく、気がついたらデキてたみたいな。いいですね、僕なんか集めようとしかしてなかったんで(笑)。
森 純太 逆に僕は、ハードロックやりたしって集めたわけじゃないし、パンクやりたしって集めたわけじゃないんで、みんなの趣味がバラバラなんですよ。で、結局小林なんて、いまだにビートルズとRC(サクセション)とTHE ROOSTERSしか知らないし、そういうヤツに「ちょっとクリムゾン、遊びでやろうぜ」って言ったところで、何もできないわけですよ。悪い意味じゃないんですけど、だからそういう融通がきかないんですよね。そういうジレンマは多少ありました、僕の中で。
ANCHANG それが、どうしてああいうスタイルになったんですか。
森 純太 うーん。
ANCHANG 逆にオリジナルつくろうとしたのはいつごろだったんですか。
森 純太 オリジナルは、やってましたね。
ANCHANG 中3の時か、早いですね。
森 純太 僕ね、コピーがあんまりできないんですよ。ツェッペリンとか、いまだにコピーできないんです。「天国への階段」弾かせたら笑いますよ(笑)。泣けないですもん。ド頭のイントロ、弾けないからね。
ANCHANG マジすか(笑)。
森 純太 っていうくらい、コピーをしてこなかった人間なんで、コピーをするより、自分で弾ける範囲で、オリジナルつくった方が早いんです。それでオリジナルをどんどんつくっていった。
ANCHANG すごいな。じゃあ、それこそプロを目指そうとか、そういう意識の向上というか、どんなころから出てきたんですかね。
森 純太 うーん。大学入ったくらいかな。ちょうど高校ん時に、THE MODS、子供ばんど、アナーキーが80年にデビューして、ジャパニーズロックが活性化されてきたの。ARB、ルースターズとか。それこそ、その数年前だったらレッド・ツェッペリンとか、自家用ジェットで世界を回っているようなワールドクラスのバンドしか、僕知らなかったのに、バンで回って、だけど「ロッキンf」にも子供ばんど載ってるし、「あ、俺もできんじゃん」って。だんだん身近に感じてきたというか。じゃあ、ちょっとやってみようっていう。
ANCHANG 面白いですね。僕なんか、まったく逆なんです。マイナス思考なんで、音楽でゴハンが食べれるわけないしって。
森 純太 それ、正解ですよ(笑)。
ANCHANG って思ったんで、僕、サラリーマンやってたんですよ、普通に。
森 純太 いいじゃないですか。僕も2週間ぐらいやってみたいもん(笑)、サラリーマン。
――純太さん、そういう仕事したことないんじゃないですか。
森 純太 ないないない。バイトもあんまないし(笑)。
ANCHANG そういう意味じゃ、エリートですよ。
 
――だって、高校で組んだバンドでデビューですもんね。
ANCHANG なかなかできないですよね。そういう意味じゃ、すごいうらやましい。
森 純太 でも、そういう経験をされてるっていうのは、僕から見るとすごいいいと思ますよ。
ANCHANG でも、デビューしたのが28ですから。「遅咲きね」って言われましたもん、当時。ここから僕の聞きたい話になっていくんですけど、デビューするじゃないですか。そこから先で挫折感とか、シンドいなって、思った瞬間ってないんですか?
森 純太 いろんな意味でありますけど、時代的に、SEX MACHINEGUNSがよくヘビーメタルでメジャー契約できたなっていう感覚があって。なぜかというと、僕がデビューした当時って、ギターを歪ます、イコール売れないって、みんな思ってて。「もっと歪ませないようにできないのか」って。武道館のステージ立っても、PAの人に「歪みすぎじゃないのか」と。っていう時代なんですよ。歪ませちゃ、いけねーのかと。いったい何を聴いてきて育ってるんだと。そこらへんはありましたよね。
ANCHANG 当時は、すごい葛藤だったんですね。
森 純太 まあ、そこさえ我慢すれば、自分の表現ができるわけだから、我慢したというか。
ANCHANG 僕らも歪ませる、イコールではなかったんですけど、ヘビーメタル、イコールみたいなとこがあって。当時、ビジュアル系がすごいはやってたんですよ。これが、一番ラッキーなことで、ビジュアル系って、音楽は何やってもいい的なとこがあったんです。でも、「ヘビメタが売れるわけないでしょ」って、100%言われました。で、高校生ん時にすごい衝撃的なことがあったんですけど、当時ヘビーメタル好きじゃないですか。でも、すごいヘビーメタルがウケない時代でもあったんですよ。LOUDNESSのコピーバンドやってたんですけど。なぜかというと、BOΦWYとTHE BLUE HEARTSが出ちゃったんです。BOΦWYとかライブハウスでコピーバンドやられちゃうと、それだけで勝てない。「ヘビーメタル、ダッサー」って言われて。で、「リンダ リンダ」やられたら、みんなジャンプするわけですよ。高校生だから、演奏ムチャクチャでもいいんです。♪リンダ リンダ〜♪っていっちゃえば、お客さんのっちゃうんです。それで、♪呪われたドクターが〜♪なんていってると、「コイツ、アホちゃうか」って。すごい厳しい時代だったんですけど、そんな中でも衝撃的だったのが、「リンダ リンダ」と「ボヨヨンロック」なんですよね
森 純太 (笑)でた。
ANCHANG この2曲には絶対勝てないなと、僕は思ったんですけど。
森 純太 そんなにヒットしてた? 「ボヨヨンロック」(笑)。
ANCHANG ♪ボヨヨン♪はないだろうと。でも、あれはすごかったですね。高校生ながらに、うちひしがれた瞬間ですね。すごく覚えてます。こんな曲、俺にはつくれないって。
森 純太 あの、「ボヨヨン」って僕参加ししてるの知ってますか?
ANCHANG だから、その話してるんじゃないですか。そのPVでメタルTシャツを着てたはずなんですよ。大槻(ケンヂ)さんにもこの話をしたら、「覚えてないな」って言われて終わりだったんです(笑)。
森 純太 ひでーヤツ(笑)。
ANCHANG あれは、衝撃的でした。
 
――しかも、マニアックなとこつきますよね(笑)。
森 純太 だって、あれ1500枚限定とか、そういうのだったからね。かなりの限定盤だよ。
ANCHANG まんが道っていうくらいですからね。
森 純太 筋少(筋肉少女帯)じゃないからね。
ANCHANG そっから、歌詞を変えたくらい衝撃でしたね。別にふざけるとかいう意味じゃないんですけど、なんかこう、繰り返しの言葉とか、絶対聴いたら忘れないような言葉を使うようになったのは、実は「ボヨヨンロック」のせいなんですよ。
森 純太 なるほどね。
ANCHANG ギターもいい感じですよ。
―― 純太さんのギターの音が好きだって言ってましたもんね。ANCHANGは、バンドブームん時に、高校生・大学生だったんですよね。
ANCHANG そうですよ。
――その中でメタルをやってたんですもんね。
ANCHANG でも、同級生はジュンスカのコピーをやってましたね。いまだに覚えてるのが、THE BLUE HEARTSのコピーバンドと、ジュンスカのコピーバンドと、KENZI&THE TRIPSのがいたんですよ。純太さんは、音楽的に人生の目標とかありますか? 将来こうしたいとか。僕も38じゃないですか。この先どうなるんだろうなって。もちろん音楽はやってたいんですけど。しかも僕はヘビメタなんで、余計想像がつかなくて。なんかありますか?
森 純太 基本的にワーカホリックでは全然ないんですけど、田舎に引っ込みたいとか、旅に出たいとか、全然欲望がないんです。家で十分。頑張ってロンドン行ったとしても、同じようにホテルで、読書をして、酒飲んで、寝るだけなの。どこ行っても生活のスタイル変わらないんですよ。観光とかもしたくないし。今回もジュンスカのツアーで、みんな城めぐりだ、温泉だって、行ってるけど、俺だけ一人でホテルに。
ANCHANG じゃあ、ライブとレコーディングはどっちが楽しいタイプなんですか?
森 純太 全然ライブ。
ANCHANG レコーディングはあんまり…。
森 純太 好きじゃない。昔、ホント嫌いだったもん。やり直さなきゃいけないとか。もうちょい歪み押さえろとか、じゃあ、ダブルでこれ弾きましょうとか、いろんなこと。今は随分好きになってきたけど、当時は…
ANCHANG 僕もボーカル録るのはすごいイヤでしたね。自分でつくっておきながら、すごいイヤだった覚えがあります。
森 純太 へえー。今は?
ANCHANG 今は、まあまあ楽しい感じですけど。また再結成して、新メンバーなんで、まだメンバー教育的な面が多いんで、そういう意味では面倒くさいですね。でも、目に見えて成長してるんで、面白いっちゃあ面白いですけど。本人たちはまだわかってないと思うんですけどね。で、「できてないからやり直して」って言うと、何が悪いかすらまだわかってない状況だったりするんで。読書のほかに趣味はないんですか。
――読書と音楽とっちゃったら…。
森 純太 ないよね。
ANCHANG 俺も、釣りぐらいですね。いろいろやってみたんですけど、僕の場合は。凝り性なんでダメなんですよ、やりすぎちゃってなんでも。いやでも、今日は、僕の中でアンスラックス(「ボヨヨンロック」のPVで純太が着ていたTシャツ)の謎が解けたのがよかった。
森 純太 謎解けた?
ANCHANG この人は絶対ヘビメタ好きじゃないといやだとずっと思ってたんですよ。ホント貴重な話をありがとうございました!
 
 
●プロフィール
もりじゅんた●88年5月、JUN SKY WALKER(S)のGとしてデビュー。「歩いていこう」「START」などヒット曲多数。97年6月に惜しまれつつ解散。07年5月、ライブハウスのアニバーサリー記念で再結成ライブを決行。同年9月に、デビュー20周年をうけて、本格的に再始動し、全国ツアーを敢行。20回目のデビュー日にあたる、今年5/21に渋谷公会堂公演、07年12月のライブを収めたDVD「JUN SKY WALKER(S) 20th ANNIVERSASY RE:START」をリリースした。9/15(月)Zepp Tokyoから、全国Zeppツアー。詳細はHPで。